八大龍王堂新築工事始まる



平成18年11月に落慶した荒神堂に続いて、八大龍王堂の新築工事が始まりました。古文書によると、“鷲林寺には洞窟があり、その洞窟の中で役行者(えんのぎょうじゃ)が経典を読み、その後、弘法大師によって龍神がまつられた”と伝えられております。
古来より鷲林寺には洞窟がありますが、この洞窟は有馬まで続いていたという伝説があります。伝説によると、戦国時代に織田信長軍によって攻められた折、鷲林寺の僧侶が兵火から逃れるため、有馬まで穴を掘って逃げ延びたと言われているものですが、現在は洞窟の途中に八大龍王をまつりっております。有馬まで続いていたということは信じ難いことですが、古文書の伝えるとおり、八大龍王すなわち龍神をおまつりしております。
八大龍王をまつる洞窟入り口の前に“拝殿”を造り、供養をしたいという夢を持っていましたが、この度、八大龍王の篤信者さまのご寄進により、八大龍王堂を新築することになりました。

荒神さまは“火の神”でありますが、八大龍王さまは“水の神”であります。ある方がおっしゃいました。この世の中は五大(ごだい)すなわち『地』『水』『火』『風』『空』から成り立っていて、この中のひとつでもかければ人間は生きていけないのです。この五大は自然のものですが、これに人間の意識すなわち『識』を加えて、弘法大師は六大と言われました。“火の神”である荒神さんが勧請できたら、次は自然の流れで“水の神”が勧請されると思いますよと・・・
まったく予想もしていなかったことでありますが、まさにその通りに事が運び出し、ただただ合掌あるのみです。


八大龍王堂新築工事情報

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